昔と今のものづくり(全学共通教育科目・自然科学総合,前期開講)

講義内容の紹介 

 東海地方は日本のものづくりの重要地域の一つであり,自動車を代表に様々な産業が営まれています.美濃地方においては,現在の関市を中心として,古くから日本刀づくりが行われており,現在もその伝統を受け継ぎつつ,その技術を活かした刃物や金属製品づくりが地場の産業として根付いています.日本刀の製法や形状は平安時代に完成したとされており,日本の伝統的なものづくりの代表です.一方で,日本刀を代表とする刀剣は単なる武具ではなく,日本の文化や歴史とも密接に関わっています.

 本講義では,金属材料の特徴,例えば熱の伝わりやすさ,加工のしやすさ,強度のコントロールのしやすさなどについて広く講義するとともに,日本の伝統的な製鉄法であるたたら製鉄やそれによって製造される玉鋼の特徴,及び現代製鉄の特徴について講義します.さらに,これらの製鉄法によって作られた鉄の特性を最大限に引き出した刃物・日本刀,そして最新の鉄鋼材料である自動車フレーム用の高張力鋼板(ハイテン)の特徴や作り方を金属工学の観点(例えば,折返し鍛錬,焼入れによって形成されるマルテンサイトの特徴,組織制御など)から,最新の研究成果の紹介も交えて講義を行います.また,講義の最終回では大学の講義室を離れ,工場見学(製鉄メーカーと自動車メーカーを予定)も行うことで,実際のものづくりへの理解を深めることを目的としています.

工場見学の報告

 教育学部技術教育講座の開講科目「金属加工学」の受講学生と合同で,工場見学を実施しました.2019年度は,日本製鉄株式会社の名古屋製鉄所及びトヨタ自動車株式会社の元町工場の見学をさせていただきました.講義や映像の視聴だけでは理解にし難い,ものづくりのスケールの大きさや創意工夫の様子を体感でき,大変勉強になりました.貴重な見学の機会を提供して下さいました企業の皆様に御礼申し上げます.また,本見学は一般社団法人日本鉄鋼協会の「2019年度学部学生の製鉄所見学事業」により行いました.ここに謝意を表します.

 

見学先のトヨタ自動車元町工場にて(2019年8月9日撮影)

博物館見学の報告

 工場見学と定期試験が重なった学生については,トヨタ産業技術記念館の見学を行いました。トヨタ産業技術記念館では様々な展示がありますが,本講義で取り扱った金属に関する展示も多く勉強になりました。

トヨタ産業技術記念館にて(2019年7月3日撮影)

金属材料研究室について

本研究室は,中学校の技術科教員養成を主目的としている岐阜大学教育学部技術教育講座において「金属加工」の教育を担う研究室であり,2017年10月から活動を始めた新しい研究室です.研究室では,金属加工に関する教育を行うとともに,金属の変形や破壊に係わる研究を行っています.

更新履歴

2019年9月3日  「講義と実習,金属を使ったものづくり」を更新

2019年8月23日   「講義と実習,昔と今のものづくり」を更新

2019年7月12日 「公開講座」と「研究室の様子」を更新

2019年5月18日 「講義と実習」を更新

2019年4月26日   「メンバー」を更新

2019年3月28日   「研究室の様子」を更新

​2019年3月10日 「講義と実習」を更新

​2019年3月4日     本公開開始

2018年12月30日 仮公開開始

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